「ドクター・ライフ」テレビプロジェクトの続きは今秋に放送される

04.07.2013, 16:38

    ナザラリエフ医療センターにおける8名の薬物依存者のリハビリについてのテレビプロジェクトの引き続きに2つの映画が撮影される予定。“両方ともの映画は、主人公のプロジェクト後の社会復帰過程とその問題を語ります”とテレビプロジェクトのプロデューサーであるジェニシュベク・ナザラリエフ精神科医が伝えた。現時点では、「ドクター・ライフ」の監督のアンドレイ・エルショフ氏は、主人公のインタビューを撮影しているところである。
 

 
アイデアから実現まで
 
       薬物依存者の人生の実態を明かし、その苦しさを明かすプロジェクトの作成のアイデアは、アマチュアビデオがインターネットげ普及するようになったときにナザラリエフ教授を訪れた。2010年に薬物依存者の立場から見た実態を30分の番組で放送するというアイデアが議論された。そのために、「Maya Planet」のサイトが開かれた。
  
       しかし2012年上旬には、このアイデアは大きく変化した。ナザラリエフ教授は、専門家とともにリアリティショーのコンセプトを考え始めた。様々な国から訪れた麻薬依存者の医療センターでの生活を語るという最初のアイデアは、最終的にドキュメンタリー映画となり、「ドクター・ライフ」と名づけられた。番組の目的も定まった。それは、まず麻薬乱用の第1次予防。次に、専門家間の経験交換。その次は、社会の麻薬依存者に対するステレオタイプの変化。
  
       2012年9月に番組の撮影がスタートし、11月の半ばまで続いた。全部でロシア、アメリカ合衆国とドイツからの参加者は、100台のカメラに42日間撮影された。撮影はキルギスの首都、ビシュケク市で行われた。「ドクターライフ」はナザラリエフ医療センター、イシク・クリ湖、ビシュケクの近隣にあるタシュタル・アタ霊峰および4名の参加者が250キロ巡礼したキルギスの山々で撮影された。「ドクターライフ」テレビプロジェクトは、番組の公式サイトwww.doctorlife.tvとキルギス国立テレビ局で放映され、視聴率は300万超えた。
 

 
続きはまた今度
 
     “視聴者は、19エピソードに渡る主人公の精神的・身体的リハビリ続きに、、最新のシリーズで、その続きをご覧になれます。「ドクターライフ」の新シリーズで主人公の退院6ヵ月後にどのようなことが起こったかわかります。主人公らが何を経験していた、どのような困難に会い、誰に助けられ、誰に裏切られたか、そして社会(家族、友達、同僚)との関係がどうなっていたか、全て見ることができます”とナザラリエフ教授が述べている。“退院1年後も我々は主人公の生活の撮影を続けようと思っております。皆さんは、彼らのリハビリや社会復帰の過程を見ることができるようにしたいと思います”。
       
       突然有名になった「ドクターライフ」の多くの参加者は番組の終了後、長い間姿を消し、連絡を取れなかった。唯一、モスクワ近隣からのアンドレイ・クロシャノフはウクライナの「Inter」テレビチャンネルで番組のことをコメントした。医療センターでの最後のテストは、彼の意志の強さを試す巡礼だった。彼は、番組の終了後半年にもわたり姿を消した、もう一人の参加者、アナトーリ・ネスミヤノフと一緒に、世界の薬物依存者の巡礼先である、聖なる山、タシュタル・アタ霊峰まで歩いていかなければならなかった。「最初は大変でした。私はモスクワで労働移住者と一緒に生活し、いろいろ経験しました。労働者の移住者からモスクワに住んでいました。でも、今は就職もできよくなりました。ある時期、“バリカードナヤ”と彼は質問に元気に答えていた。
 
 
         アナトーリの彼女、エカテリーナ・アニティポヴァは、彼と一緒にリハビリの全段階を最後まで乗り越えた。プロジェクトの終了後、彼女はサンクトペテルブルグに引越し、SIMカードの販売人として就職し、部外者と連絡することを望まなかった。“全てが長く続きました。彼女は上司と喧嘩し、仕事をやめてしまいました。しかし、すぐにカフェでウェイトレスの仕事を見つけ、生活に足りるほどのお金を稼いでいます。今は、美容師のコースに通学しています”とアナトーリが語っています。「ドクターライフ」監督のアンドレイ・エルショフは、エカテリーナと会いにこれからサンクトペテルブルグに行く予定である。
 
          ナザラリエフ教授は、「ドクターライフ」の最後まで行けなかった参加者もいると述べています。このように、唯一実名を明かさなかった参加者、「イタリア人」と呼ばれていた参加者は、他の参加者と上手く行かなくて、プロジェクトを中退した。彼は麻薬依存症がなかったことが医師らがわかった。もう一人の参加者、イリーナ・アニシモヴァは、治療終了後すぐにプロジェクトをやめた。現在、彼女はプロジェクトの関係者を無視し、連絡を取れない状況にいる。
 
        プロジェクトで最も成功できたのは、次の5名の参加者、カリーニング ラードのアレックス、ヴィクトル・マレケル、アンドレイ・クロシャノフ、エカテリーナ・アンティポヴァとアナトーリ・ネスミヤノフだった。“彼らは全員意思が強く、社会復帰の困難を乗り越え、目的を達成できる人間です”とナザラリエフ教授が述べている。プロジェクトの最も難しい患者となったのは、アメリカからのグレブ・アントノフだった。彼は、退院数日後再びマリファナに手を出した。そして、ナザラリエフ医療センターに再入院した。しかし、自分からやめたいというモティベーションがない人間に欠如交換催眠術さえも助けにならない。
 
グレブのケース
 
      「ドクターライフ」前シリーズで依存症に負けたグレブ・アントノフの克服過程は、新シリーズの最も面白い主人公になる。2012年の秋に、主人公全員は身体的・精神的療法と、ナザラリエフ教授特殊のストレス・エネルギー的精神療法(巡礼)を受けた。グレブは精神的にも、身体的にも自分の意欲に勝つことができず、依存症を克服できなかった。
 
       グレブは、5日間続く巡礼の2日目に自分のプレートを割り、タシュタル・アタ霊峰までのルートを短くするためにずるしたり、同行者の番組スタッフを危険にさらしたりするという違反をしていた。ナザラリエフ教授は、グレブをアメリカに行かせ、巡礼をできるようになったらまた戻ってくるよう言った。「我々は患者を強制的に何かをさせることはできません。患者自身が自分の欲を勝たなければなりません」とナザラリエフ教授がコメントした。
 
      6ヵ月後、グレブは再びキルギを訪れた。しかし、当時彼はベンゾジアゼピン系薬物中毒になり、非常に深刻な状態にあった。グレブを救助するためにナザライエフ教授チームはアトロピンを使用する抗コリン薬療法(Central Cholinolytic Blockade)を行った。それから、ナザラリエフ教授は、グレブの身体的・精神的バランスを取り戻すために、様々な瞑想テクニックとトランスパーソナル感激を含む「マインドクラフティング」療法を行った。しかし、グレブは他の患者と喧嘩し、グループ全体の健全な雰囲気を壊しそうだった。ナザラリエフ教授は、率直にグレブを退院させた。ナザラリエフ教授によると、グレブはメタドン療法及び「12ステップ」療法に向いていない。その理由は、グレブ自身が直ろうという意識があまりにも低いことである。
 
       “私はタムクラボク修道院に行ったことについて「克服と勘弁」という本にも書いたことがあります。タムクラボク修道院は閉鎖的な修道院であり、とても厳しく、患者の意思を強くするのにとてもいい場所です。唯一の問題は、そこで修道を受けた人々が元の生活や自由に戻ることを恐れて、修道院に残るケースが多いです”とナザラリエフ教授が述べている。
 
       それでも、グレブはもう1回のチャンスを与えられた:彼は、インストラクターと医師と共に巡礼をすることになった。グレブの最後の努力は2013年の秋に放送される「ドクターライフ」の新シリーズの映画に撮影された。「今度こそグレブが自分の病気と戦う力があるかはわかります。もし、それがない場合は、我々は彼に別のリハビリセンターを紹介します。でも、私たちは彼のことを5年後でも待っています。彼がもう一度やり直したいと思う気持ちがある限り待っています。私は治してあげると約束しません。チャンスを与えます“とナザラリエフ教授が語っている。
 
       教はグレブがそのチャンスをもらった。他の参加者は自分のチャンスをつかみ克服した。彼らが今どんな生活を送っているかは「ドクターライフ」の新シリーズでご覧ください。
  • フェイスブックに投稿する
  • ツイッターに投稿する
  • LiveInternetに投稿する
  •  LiveJournalに投稿する

全てのイベントの記録

コメントする

 このフィールドの内容は非公開にされ、公表されることはありません。