タシタル・アタの希望の道を登る
08.09.2012, 11:25
キルギスに着いた途端、プロジェクト参加者は自分自身の記念碑を残した。救いの山タシタル・アタの、石板を据えるセレモニーに参加したのだ。石板は、回復のチャンスへの願いの気持ちを象徴するものだ。

参加者はそれぞれ、自分の名前が記された石板を受け取り、儀式として山に登った。プロジェクトの主人公たちは、ゆっくりとではあったが、救いの丘を目指して一段一段しっかり登っていった。
一人一人が、依存症を石板に閉じ込めて永遠の封印をするかのように、自分の背負ったものに心の中で別れを告げた。大きな鳥居をくぐりぬけ、用意されている少し広い地面に、自分の石碑をしっかりと据えた。
イタリア人が一番乗りで石碑を救いの山に据えた。神妙な口ぶりで言う。
「この石板を置いて、その代わりにチャンスを手にしたんです。麻薬から立ち直ろうとしっかり心を決めました。運び上げるのは大変でしたよ。石板は10キロかそれ以上もありますからね」
おそらく、「ドクター・ライフ」のこの日は、今までで最も心が軽い一日だったことだろう。救いへの望みがあれば、プロジェクトの主人公たちの心に、明るい明日を信じる気持ちがわいてくるにちがいない。




















