コミュニケーションをはかりながら、相手の人たちがどんな問題を抱えているのか分析できることに気付き、彼女は心理学の専門家になることにした。1回の面談が終了しただけで、患者が自分にとってそれは面談というより完全によくなるためのものだと言ったことがあった。ナザラリエフ博士の診療所で働いて5年になる。
プロジェクトで気に入っているのは、体を使ったオリエンテーションとダンスの動きを利用したセラピーだ。また、彼女はイスラムのスーフィーを修行中で、ハタ・ヨーガもやっている。
自身では救いを人との交流にというより読書に求めようとしている。だいたいは、気ままに読み進んだ何行かが、わいてくる疑問に対する答えになっている。愛読書の一つはウマール・ハイヤームの詩集だ。その中でも心に響くのは、「賢く人生を生きるには多くのこと知らねばならぬ。まずは二つのことを覚えておくがいい。飢えを味わえ、食べ物にありつくよりは。独りになれ、だれかと伴になるよりは」という一節だ。